小児循環器の勉強法01:ホームページ・ブログ

小児循環器初学者向けの書籍やページを紹介します。


【ホームページ・ブログ】

◎誰でもわかる先天性心疾患:https://www.inishi124.com/

初学者にとって最高のページ。先天性心疾患の様々な基本が書かれている。
(看護師さん用とのことだがかなりハイレベルで、初学医師には十分すぎるレベル)

量は多いが一つ一つの記事は適度な長さと深さで書かれている。

まずはカテゴリーの『先天性心疾患 基本』を読んでみよう。

続いて、担当したり出会った症例のページを読めば、疾患概念はばっちりだ!

ブログ形式なので、初めから読むのに遡らなければいけないのが唯一の欠点ですが、絵もわかりやすい非常に良いブログです。

◎日本循環器学会ガイドラインシリーズ:https://www.j-circ.or.jp/guideline/guideline-series/

無料でハイクオリティなガイドラインを公開してくれている日本循環器学会最高!!

特に以下2つのガイドラインはは治療方針の決定をするために必要な情報や注目すべき臨床情報がまとまっているので、初学者必見です!野暮なガイドラインと違って、大筋の治療方針から細かな薬剤投与量等までカバーされています。

 ・先天性心疾患並びに小児期心疾患の診断検査と薬物療法ガイドライン
 ・先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン

他は概ね大人のガイドラインのため単純な適応ができない点は注意が必要ですが、広い範囲をカバーしていて、エビデンスもしっかりしているので、診療をしていればしているほど、ありがたさがわかります。最下段によく使いそうなタイトルを列挙しておきます(リンクを全部貼るのは面倒なのでしません)。個人的には不整脈のガイドラインをよく頼りにしています。


◎小児循環器学会ガイドラインシリーズ:https://jspccs.jp/publication/guideline/

小児循環器学会も負けじとガイドラインを"無料"公開しています!最高!
一部紹介。他にも不整脈の運動制限や心筋炎等のガイドラインもあります。

日本小児循環器学会小児心不全薬物治療ガイドライン(2015年改訂版)
→ 初めは心不全の治療戦略の勉強。慣れてきても薬用量に困った時によく見る。

小児不整脈の診断・治療ガイドライン(2010年改訂版)
→ 不整脈に困ったら。ただ、少し具体性に欠ける記述もあり、後述の成人のガイドラインも合わせて参考にされたし。

先天性および小児期発症心疾患に対するカテーテル治療の適応ガイドライン(2012年制定)
→ 自分の治療を根拠がある治療を行うために参考にしてください。

日本小児循環器学会川崎病急性期治療のガイドライン(2020年改訂版)
→ これを見れば誰でも川崎病マスターだ!


日循のガイドラインには他にこんなものがあります。すごい!ひろい!
 ・成人先天性心疾患診療ガイドライン
 ・川崎病心臓血管後遺症の診断と治療に関するガイドライン
 ・急性・慢性心不全診療(アップデート版あり)
 ・肺高血圧症治療ガイドライン
 ・不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン
 ・不整脈薬物治療ガイドライン
 ・不整脈非薬物治療ガイドライン(アップデート版あり)
 ・弁膜症治療のガイドライン

 ・感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン
 ・学校心臓検診のガイドライン
 ・循環器薬の薬物血中濃度モニタリングに関するガイドライン

ときどき使うかも
 ・非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドライン
 ・心筋症診療ガイドライン
 ・遺伝性不整脈の診療に関するガイドライン(2017年改訂版)
 ・ペースメーカ、ICD、CRTを受けた患者の社会復帰・就学・就労に関するガイドライン



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後医は名医 厚意は

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